午前中トレド観光、午後マドリッドでしばし自由。夕食はご希望の方とサン・ミゲル市場にて。
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トレドへ行く途中、工場や倉庫が立ち並ぶエリアを通る。最近増えているのがこの写真の様な漢字の会社名や広告。中国の進出はこのスペインでも止めようがない。
しかし、「チャイナ・マフィアが摘発されたニュースをきのうやってたの、このあたりの事なんですよ」と、ガイドさんが教えてくれて、「経済進出」というだけではすまないその実態に気付かされた。
密輸・脱税・違法DVD製作、こういうのは中国系の進出したどこの国でもある事(ではだめなんですけど)だけれど、ここでの問題はそれだけではない。
工場を誘致した街の市長やその関係者が、袖の下によってその利権構造に組み込まれてしまっていたのが判明したというのである。
アフリカでよくあるこういった利権構造が、スペインでも摘発されていたとなると、根はもっと深い。
尖閣諸島問題は世界中で報道されているが、「スペインの論調は明らかに中国よりですよ」と、スペインに長い日本人ガイドさんが教えてくれた。
人間は自分に利益をもたらしてくれている存在をどうしても擁護する。たとえそれが横暴な主張だったり違法なものと、分かってはいても。