セビリアからスペイン新幹線AVEに乗ってマドリッド到着。夜はフラメンコ、マドリッド泊。
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写真はロンダの街でであったデモ。メンバーがみんなとても若いというか、高校生ぐらいだ。
もっているバナーにはハサミの絵と「削減反対」の文字。言葉の分からない我々でも、教育助成金反対を言っているのだろうと推測がつく。小さなロンダの町でも、学生であっても、ちゃんと社会に発言しようとする姿勢は見習って良いと思う。
ユーロ危機によって、スペインはたいへんな緊縮財政を国民に強いている。こういった各種助成金の削減。公共料金の値上げ。消費税は16%から短期間の18%を経て現在21%。一般的な給与への直接税は20%(このあたりの仕組みはいまひとつ理解にしくにです)。
国民はよく我慢している、というかさせられているのだろう。今回も短い旅の中でなんどもデモや反対を叫ぶ人々に出会った。
民主主義国家の場合、基本的には選挙で不満である民意を国政に反映させる事になるわけだが、そういう悠長な手段ではおいつかなくなってきている、そういう雰囲気が感じられる。
ギリシャという先例が、さて、どのようになっていくのか、誰にも分からないけれど、スペインは安泰とは、もう、誰も思えない。
にもかかわらず、こういうデモも切迫した雰囲気というよりは、お祭り騒ぎのような明るさが見られるのがラテン的という事なのでありましょう。日本じゃこういうデモが頻発するところまできたら、この雰囲気では済みますまい。