コスタ・デル・ソルの一角プエルト・バヌスを出てロンダ経由セビリアへ。カルモナのパラドール泊。
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セビリアの旧市街を歩いている時、この大きな鍵の写真が目に留まった。これはいわゆる「城門の鍵」にちがいない。
そばにはフェルナンド三世がセビリアをレコンキスタして、街の鍵を受け取っている図もあった※写真下。
ガイドさんは「イスラム教徒とユダヤ教徒がそれぞれ持っていた街の鍵を差し出している様子です」と解説された。
写真の鍵をよくよく見てみると、ひとつはたしかにアラビア語で「アッラー」と画かれているが、もうひとつはラテン語で「DIOS ABRIRA」(「=神・開けられた」との意?)と読めた。キリスト教徒のものかもしれない。
いずれにしても、セビリアの町は他民族他宗教が混在する街であり、その双方が合意してはじめて街の扉が開かれるという事を表している。
この鍵は、お話によると、大聖堂の宝物館に収蔵されているとの事。そこへは何度か入ったけれど見逃している。次回、是非。
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鍵を差し出している女性が二人だということに注目したい。
セビリアの町の守護聖人はフスタとルフィーナの二人。もしかしたらこれはその二人がフェルナンドに鍵を差し出しているということではないだろうか?