トルコの西の端、エディルネの世界遺産・セリミエモスクは実に完璧な美しさをもった、建築家シナンの最高傑作とされる。
高く均整をとって配置された四本のミナレットと大きくはあるがすっきりとコンパクトにデザインされたドーム(写真下)。
ここへ入っていく時に、以前は気付かなかった壊れた場所があるのを、ガイドさんに教えてもらった。これは、ロシアの大砲の弾跡なのだそうだ。
エディルネはブルガリアとギリシャとの国境に近い。ブルガリアはその独立前にはロシア帝国とオスマン・トルコが争奪戦をした国で、エディルネも帝政ロシアに占領されていた時期がある。
かれらはキリスト教徒であったから、モスクの中のタイルなどもはがして持って行ってしまったし、モスクも砲撃したのかもしれない。※このあたりの具体的な話はわかりませんでした。
いずれにしても、セリミエモスクが破壊せず、この程度のダメージですんでよかった。