アヤソフィアはかつてイスタンブル第一のモスクだったから、その近くに葬られる事を望んだオスマントルコのスルタンたちもいた。
通常の観光ツアーでは行かないが、それらはトプカプ宮殿への道すぐ近くにあった。16,17世紀絶頂期のスルタンたち三人の豪華な廟がならぶ。写真はそのうちスレイマン大帝の孫ムラート三世廟の入口。
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左右を飾るイズニック製タイルについて、詳しいガイドさんが面白い話を教えてくれた。
二十世紀前半にタイルの修理を頼んだのはフランス人(※もともと生産していたイズニックではそれを作り出せる技術がすでに絶えているため)。
彼はたいへん上手に修復を終えて当時、何の問題もなかった。
しかし、近年に再度の修復をすることになり、はがしてみると…なんと、裏からフランスの工場の製品であるマークが発見された。前回の修復をしたフランス人はオリジナルのタイルを密かに持ち出し、よくできた複製品と交換しいていた事実が見えてきた。
で、本物はルーブルにある、というのである。
ううん、これは次回ルーブルに行った時に探してみたい。展示されていたら、現在企画しようとしている「《手造の旅》あなたの知らないルーブル」のコースに是非いれよう(笑)