午前中ガイドさんと共にオランジェリー美術館へ。
午後から、多くの方がルーブル美術館へ行かれるというので道案内を少し。
ついでと言ってはなんだが、レオナルド・ダ・ヴィンチの「聖アンナと聖母子」が修復から戻ってきたというので、見てみる。
場所はあいかわらずイタリア絵画のならぶグランド・ギャラリーの一角。
ガイドさんが見た、修復の様子を伝えるフランスのテレビでは、女性の修復担当者が自分の手で色を加えることまでやっていたのだそうだ。それで青い色が特に美しく蘇ったというのだ。
ううん、加筆でなくても加色するというのは、良いのでしょうか?19世紀頃までの絵画修復ではたしかに行われていたが、現代では「ないところはないままに」というのが基本方針になったのではなかったか?
研究の結果「ほぼこんな色であろう」とされていても、何十年か経ってから「やっぱりちがってました」なんて事は、起こり得るのではないか?
確かに美しくなって戻ってきたこの絵画だけれど、加色されていたとしたら、少々残念な気がする。
加色しての復元ならば、そっくりの複製をつくることも充分可能だろうに。