9月のシルバーウィークにイスタンブールをしっかり訪れることになった。トルコへは《手造の旅》も四回以上やったし、パッケージツアーでもかなりの回数訪れている。定番の観光地も、まぁ、ひと通り見たつもりではある。
しかし、この街はローマと同じぐらい、何重にも歴史が重なりあっていて、理解しようとすればするほどその深淵にはまっていく気分がする。
そして、「この先はとてもツアーのスケジュールでは行けないなぁ」という時間的・空間的制約にブチ当たって立ち止まることになる。
《手造の旅》はその制約を自分で取り除くチャンスで、これまでにもパッケージではまず行けない場所を組み込んできた。
●ブルガリアとギリシャの国境に近いエディルネにあるセリミエモスクは建築家シナンの傑作。●ガリポリはアタチュルクさんが若き日にイギリス軍の上陸を阻んだ激戦の地。●黒海沿岸グルジアとの国境がちかいトラブゾンは1492年のコンスタンチーぷる陥落後にビザンチン帝国の亡命政府が存続した。●アマスィアはアレキサンダー大王の後を継いだポントス王国の墳墓がある。
※これらの話は2010年5月13日からはじまるトルコ《手造の旅》の日記からご覧ください。
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/iDiary/index.php?mode=show&date=20100513今回はイスタンブールとその周辺都市だけ目的地を限っていただいて、訪問地は任されている。
「こまっちゃんの見たいもんみせてくれたらいいから」ありがたくも、また、いちばん重きを背負う気がするお言葉です。