ローマを出て、今日の午前中は一度見たら忘れられないチヴィタ・ディ・バーニョレッジョの街を訪れる。
ここへはここ数年毎年のように来てその変化を感じている。ガイドブックに書かれているような「死にゆく町」という雰囲気はどんどん薄れてきた。壊れかけていた家はだんだん修復されて小奇麗になり、住む人も増えたのではないだろうか。少なくとも観光地として整備が進んでいるのは確かだ。
その証拠は聖ドナート聖堂の英語版案内が置かれていた事に象徴される。最初はこの教会専用のイタリア語の案内さえろくになかったのに、今や英語版まで置かれているのである。それだけ外国人がやってくる場所になったのだ。
教会の中の事物をあらためて見回してみて、入口入ったすぐの壁にこの写真のお棺とおぼしきものがくっつけられているのが目に入った。
英語版解説書によると「1782年にとりつけられた上の大理石説明版によれば、聖ヴィクトリアの遺骨はこの時側廊の礼拝堂にいどうされた」と書かれていた。
聖ヴィクトリアというのがどういう人か書かれていなかったので少し調べてみた。三世紀に殉教してその遺骨は中世でとても人気があった聖女のようだ。この遺骨入れはどうも小さすぎるとおもったら、頭蓋骨を含めて他の部分はスビアコとウルビーノにあるのだそうだ。
こういうのに拘泥し始めると教会見学はきりがないのだけれど、ついつい見てしまいます。
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午後二時前にアッシジで遅い昼食、市内見学。その後旧市街外のホテル泊。この日の日記は下記よりごらんください。
http://blog.goo.ne.jp/komatsusin/e/d232235380068d89ded8cb9b1c6ef39c