イタリアのパッケージツアーへ出発。
今回ご参加の方へご挨拶電話をしていて名前を告げると
「こまつさん?小松良一さんですか?いやぁこんなことあるんですね」と電話のむこうからびっくりした声が返ってきた。
まったくの偶然なのだが、二十年前のアメリカへの旅でご一緒した事がある方だったのだ。こういうのを本当に「ご縁がある」というのだろう。
「ホームページ時々拝見しています、あの時のむすめたちは二人とも結婚して東京にいるんですよ。メール送っていいただいているそうですね。いや、これを聞いたらほんとに喜びます。」
私も記憶があった。というのはロサンゼルスのガイドMさんとバスの中でふとした事から議論がはじまって、みんなの前なので途中から英語にきりかえて(日本人同士なのに)長々とややこしい話をしていたから。
あの時、そばできいていたまだ中学生?の娘さんたちが「英語べんきょうします!」反応してくれたっけ。
小松はこれまで行ったツアーのすべての名簿とコースを保存してある。該当の旅の資料を引っ張り出そうとしたけれど、1994年3月以前は倉庫に入ってしまっていた。それ以前のメンバーとこうして再びお会い出来る事はこれまで一度もなかったのである。
その夜さっそく東京の娘さんからびっくりメールが届いた。
どのタイミングかで、その後メールアドレスはいただいていて、そこへ「こま通信」メールだけはお送りしていたようである。
二十年前は、まだ、この旅倶楽部「こま通信」などという構想さえなかった時だったけれど、自分のやっていることの基本はあまり変わっていないのだろう。ちょっと嬉しくなった。
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この写真のパンフレットはローマへわざわざ持参していただいて見せてくださった。二十年、こうやってちゃんととっておいて下さる方があるのだ。我々旅を造る者はしっかり肝に命じよう。使い捨てるような旅をつくってはいけない。