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イサベル女王の両親の廟
2012-05-21
《手造の旅》北スペイン第5日目、午前中ブルゴス観光、フロミスタ、カリヨン・デ・ロス・コンデス、レオン泊。

ブルゴスはかつてカスティージャ王国の首都であった。よって富が集まりスペイン第三位の大聖堂がそびえる。※セビリア、トレドに次ぐ

南スペインは観光の目的地として一般的だが、北スペインにこそ中世スペインの歴史が詰まっている。ブルゴスもその代表格なのである。

たとえば、街から少し離れた修道院には、実質的にスペインという国をスタートさせたイサベル女王の両親の墓が置かれたミラフローレス修道院がある。

父のファン二世とは別れて、狂気におちいりはじめた母と共に暮らした幼年時代。イサベルは将来自分が女王になるとは思ってもいなかった。彼女が両親から与えられた影響は、あまり良いとは言えないものだった。
むしろ、その環境から宗教への帰依を強めてゆき、そこに自らのよりどころを求めた。だからこそ、後年カソリック女王と呼ばれる人になったのだろう。

女王に即位した彼女はしかし、その両親の墓をここにつくらせた。当時最高の大理石彫刻職人、ケルン出身のヒル・デ・シロエが残した驚嘆すべき作品がこの写真のものである。

※本日の写真入りストーリーは下記をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/komatsusin/d/20120521



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