ラスベガス空港でロサンゼルス空港行きの飛行機に乗り込む。機体がゲートを離れ滑走路へ向かう。ほっとしたつもりだった。
と、突然キャプテンが機内放送。「計器に動作不良があるので、ゲートへ戻ります」
「へ?」と思ったが、機内のアメリカン人たちは動揺するそぶりを見せない。よくあることなのだ。
ゲートに戻って降機させられるのと思ったら、機内待機。修理をしている様子だ。三十分ほどで完了。再び機体は滑走路への順番待ちへ。今度こそほっとして、ゆっくり、ぐっすり・・・と、思ったらまたもや機内放送。「やはりおかしいので再びゲートへもどります」さすがに少しざわつく機内。
「今度は計器全部を取り替えます。スタッフが来るまで二十分ほどです」とアナウンスがあり、実際にそのぐらいで修理は完了。
今日我々は13時にロサンゼルス発のJAL便に乗る予定になっている。時計をみるとすでに12時。到着がちょうどJALの出発時間ぐらいになるだろう。さて、待っていてくれるかどうか・・・。
13時、ロサンゼルス空港へ到着。飛行機を降りてもJALのスタッフは待ってない。そうか、我々を待つつもりはなかったのだ・・・ほかにも五十名ほど成田便への乗継旅客がいたのだが、残念。
アメリカン航空の旅客サービスセンターへいく。もちろんすでに長蛇の列。いや、長蛇の列はまぁしかたがないのだが、それがいっこうに進まない。三十分たっても最初の人の手続きが終わらない。
しばらく観察していると、彼らはどうやら機械の使い方がよくわかっていないようだ。「これは次どうするの?」なんて、となりの係員にきいている。やれやれ。
機械の前に座っている係員が使い方をよくわかっていない??そういう事は日本ならありえないのだが、アメリカなら、いや、日本以外の国ならば珍しくない事態なのである。
それでも、三人いればひとりぐらいはデキルひとがいるものだが、今日のアメリカン航空のカウンターは絶望的だった。13時過ぎに並んだわれわれに代替の航空便を手配する事ができたのは、なんと四時間後だったのであります。
決まった便は夜中00:40発の羽田行き。まだ七時間も待たなくてはならない。
JALへ電話して荷物をひきとり、デルタ航空へチェックインして・・・せっかくだからおいしく夕食たべようじゃありませんか!
国際線のターミナルで、「グリルハウス」に入る。いろいろおもしろそうなメニューがあって、「マヒマヒ・ツナのレア焼き」と書かれていたので注文してみた。
ほほう、生焼けにしたマグロをたたき風にしてゴマをあわせてある。ちょっとしたモダン・キュイジーヌだ。
ええ、見た目よりもずっと、おいしかたですよ(笑)。