インスタント海苔茶漬けなど何処の物も同じ?
いえいえ、これを食べればそうではないことが実感できましょう。老舗の海苔屋さん守半が出しているものは、パッケージからして違った。五センチほどの包みがぽこんと膨らんでいるのは、別に古くなって発酵したのではない。
どれだけたくさんの海苔が入っているか、開封してご飯にかけるとよく分る。もう、ぎっしりとしゃきしゃきぱりぱりの海苔が詰め込まれている。
これにお湯を注ぐと、もちろん茶碗は海苔だらけになる。たべると口の中も海苔だらけ。で、良き海苔の香りが鼻腔を満たしてくれるというわけだ。
どうしても比較してしまうのは、某有名メーカーの海苔茶漬け。あの袋に入っている海苔の十倍は裕に詰め込まれているだろう。
でも、データーも公平に表示しておきましょう。某有名メーカーの内容量は6グラム。守半は12グラム。つまり倍。
そして、値段は。某有名社のものは一袋約\27。守半は\90。
違いがあって当然、ではある。
会社が商品をつくる時、安価で多量につくるか、少量を手間とお金をかけてつくるか、そのどちらかを選ぶ必要がでてくる。
旅も同じ。記憶に残るのは、当然後者の信念をもったものに違いない。