3月25日に行った新橋演舞場で、入口の上のところにいつもはないものが出ているのに気付いた。
紫の四角い飾り物、「櫓(ろ)」と呼ばれるものだ。これが掲げられているという事は、新橋演舞場が現在東京の歌舞伎上演場所として第一の公認された場所である、という事を意味している。
調べてみると、新橋演舞場八十五年の歴史の中ではじめてあげられた櫓だとのこと。今までは歌舞伎座にしかなかったのだが、現在新しい歌舞伎座を建設中につき休演。それで、ここしばらくは新橋演舞場が歌舞伎の主要劇場になっているのである。
先日、江戸博物館で再現されていた江戸時代の歌舞伎座にも、同じように櫓があげられていたのを思い出した。下の写真、中村勘九郎の名前が読み取れる。
やはり昔ながらの構えの建物の方が、この櫓が似合う合う気がする。