新橋演舞場にての歌舞伎。
●「佐倉義民伝」を数年ぶりに。見せ場はやはり子別れの場面。将軍に直訴しに江戸へ行く宗五郎が幼子の手を振りきって雪の中へ出て行くシーン。
わかっちゃいるけど泣かされるというところ。
しかし、今回幸四郎さんということで、スペイン帰りの小松にはどうも「ラ・マンチャの男」の雰囲気がしたりして(笑)
●「唐相撲」は設定がおもしろい。中国の宮廷に招かれていた日本の相撲取りが帰国することになり、引退相撲をとることになるのだが、あろうことか皇帝本人が相手にたってくるという筋である。
中国を歌舞伎の舞台で表現すると、どことなくコミカルで、悪く言うとちょっと差別的な扱い方にみえる。まぁ、そのぐらい笑い飛ばしてみないといけませんが。