バルセロナの旧市街、比較的治安のよくない地区(昔は「バリオ・チノ=中国人地区」と呼ばれていたが、差別的なので現在は使われていない)を抜けていくと、巨大なネコが待っていた。コロンビア人彫刻家フェルナンド・ボテロの作品。なんでも太らせて制作する彼の作品は独特なのでひと目でわかる。
ヴェネチアやコペンハーゲンや、日本でも恵比寿でやっていた彼の展覧会を見るともなく見て知っていた。
バルセロナにこのにゃんこが居ることは知っていたが、正確にどこかは知らず。午前中の観光の時に地元ガイドさんにたずねると、どうやら二度ほど移転したらしい。
日本人ガイドさんは「この彫刻どうも大きすぎて嫌われて、邪魔にされて移動してるんです」と言っていたが、そうかなぁ、こんなカワイイ彫刻を理解しないバルセロナ市民ではないと思うのだけれど。
ヒゲはもともともっと長かったそうだが、何度も折られてしまったので短いものに変えたのだという。
観光を終えて午後三時過ぎにホテルに戻り、この彫刻を見るためだけに雨の中ホテルを出て地下鉄で往復。