江戸川橋駅の近く、フォーシーズンホテルは自然の地形を利用した良い庭がある。そこに「庚申塔」なるものがあった。
解説版にあるように、庚申信仰が盛んになっていた江戸初期からこの場所に建てられていたという。ということは、四百年も前からここにあるのか。
庚申信仰について、英語版には日本語解説にはない「中国の道教の影響下にある庚申信仰」と解説してある。※英語解説はただ日本語を訳しただけではそれを読む人に伝わらないことも多い。
庚申信仰というもの自体がひまひとつ理解できなかったので、少し調べてみると、百科事典マイペディアでやっとその成り立ちが理解できる解説をみつけた。
「道教の説で、庚申の夜睡眠中に体内の三尸虫(さんしちゅう)が逃げ出し、その人の罪を天底に告げると言われていた。虫が逃げぬように徹夜する風習=守庚申の行事が平安時代に日本に伝わった」
「近世になると、仏教の影響で青面金剛を本体として豊作福運を祈る庚申講ができた。庚申塔は六十年目の庚申の年に築かれた」
なるほどこれが、それ、ですね。