博物館、美術館。
どちらで呼んでもしっくりこないミュージアムは多い。たとえば、なぜルーブル「美術館」で、大英「博物館」と訳されているのだろう。ルーブルだって充分「博物館」だし、大英博物館には充分美術品として鑑賞できるものがある。
昨年開館した龍谷ミュージアムの収蔵品も、博物館でもありまた美術館と考えてもよい場所である。大谷探検隊もその一部をはがして持って帰ってきたベゼクリク千仏堂の実物大復元回廊などは博物学的な価値もあるだろうし、美術品としても充分鑑賞に値する。一体一体の仏像は実に美しい。
だいたい博物学的なものが美しさにおいて「美術品」に負けているという事は、まったくないのだから。
「龍谷美術館」でも「龍谷博物館」でもなく、「龍谷ミュージアム」というネーミングは、正解であります。