建仁寺所蔵で最も有名な画、俵屋宗達筆「風神雷神図」は、デジタル細密コピーが公開されていた。そちらはそちらで楽しめたけれど、もっと楽しめたのは、この書で表された「風神雷神図」。
なるほど、漢字というのは表意文字なのだと納得させてくると思いませんか?
表音文字のアルファベットでは、こういう表現は難しい。そして、漢字を理解しない欧米人がこの表現を心から理解することは絶対に不可能である。日常、漢字を使っている我々日本人だからこそ、ひと目でこれを楽しめる。
雷さんが上から降りてくる、風の神さんが右から吹き入ってくる。そういう勢いがちゃんと筆であらわされている。
誰が描いたのか気になって見てみると、今年の大河ドラマ「平清盛」の題字も描いている、1985年生まれの女性書家の作品であった。
http://www.kshouko.com/上記サイト内、昨年の12月に東大寺でおこなわれた席上揮毫のビデオは印象的です。
いろいろ困難を抱えておられるのだろうけれど、ある種、生きていればそれは誰でも同じであります。
この作品、作者が誰とかまったく知らなくて、ひと目でひきこまれました。