ブータンの旅で最も印象に残る場所といえば、やはりタクツァン僧院だろう。今回、どうしても自分で確かめてみないといけないと思っていた。
何を確かめる?
そう、実際にどのぐらいの道をあるくのか、フツーのパッケージツアーでも行程に入れて歩いていただくに無理のない場所なのか、であります。
結論から言えば、中級の上のハイキングコースというところ。
パロの市内から登り口までバスで二十分ほど。ここから僧院が遥か崖の上に見えて、「あそこまでほんとにいくの?」と思わせる。
そこからカフェテリア・レストランのある第一展望台まで、ゆっくり歩いて一時間強。ここまでいくと僧院が谷を挟んでどぉん!と見える。
さらに少し上がり、第二展望台になると、僧院はその内部の様子までが対岸に見える。この写真はそのあたりからのもの。
階段を三百段下り、雪渓から流れ出す滝を見上げ、川をわたり、こんどは三百段の階段を登って、僧院の入り口に着く。第一展望台からゆっくり歩いたので二時間弱かかった。
僧院の中は撮影禁止。バッグとカメラは入り口で預けさせられる。ひそかに持ち込もうという輩も多いのだろう、しっかりボディチェックがはいる。
内部はいくつもの寺院の複合体となっていて、各お堂に入るとき靴を脱がねばならず、石の床はとてもつめたい。いや、これ、ほんとおおおおに冷たくて、具合悪くなりそうなほどでした。
※内部の様子は写真がなくて残念ですが、また別のところで。
帰路は、全く同じ道を戻ってくることになる。
全行程で約10km。六時間はかかるだろう。
どうです?歩きたくなりましたか?それとも行きたくなくなりましたですか?