先日イタリアの沿岸で座礁した巨大客船コスタ・コンコルディア号への報道が連日されている。

日本でのニュースでは、クルーズ船への定番の修飾語として「豪華」がつけられているが、このコスタ号というのはほんとうに「豪華」客船なのだろうか？
船旅ならなんでもかんでも豪華だと思ってしまう人が多いのが、今の日本である。

全長290ｍ、1500室に、4200人もの乗客が詰め込まれた巨大客船は、外観は圧倒的だろうけれど、一般的な乗客の待遇は「豪華」とはほど遠い。

チェックイン時にクレジットカード登録に行列。部屋に荷物がとどいていなくてレセプションへいっても「もう少しお待ちください」を何回も言うばかりで誰も動かない（実際にこういう目にあいまして）。オプションを申込みにクルーズデスクに行っても、行列行列行列。
上陸した観光地では、20台ものバスが一斉に動くのでどこへいっても大混雑。

旅の現実は、一見した「豪華」な雰囲気だけではわからないのであります。