★本日の具体的行動については下記を参照↓
http://blog.goo.ne.jp/komatsusin/e/cc8a68b28d38fd1d1b002bd3140ed006きのうとりあげたナポリ考古学博物館の「ファルネーゼのヘラクレス」の作者について、もうひとつの考察。
この作品の作者は古代ギリシャのリュッシッポスだと書いたが、彼は紀元前4世紀の人である。そして、彼が製作したのはモトモトブロンズ製であった。※リュッシポスはブロンズでしか製作しなかった。
この大理石でつくられたものそのものが、紀元前一世紀の摸刻で、作者のグリコーンはその名前をこの写真のようにはっきりと刻んでいる。「アテネのグリコーン製作す」。
16世紀のデッラ・ポルタは、紀元前四世紀のオリジナルの紀元前1世紀のコピーを修復していたのである。
グリコーンの模刻というのは、実際どこまでリュッシポスのオリジナルに忠実だったのだろうか?あるいはグリコーン自身が「はじめから負ける勝負」をさせられていたのかもしれない。