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http://blog.goo.ne.jp/komatsusin/e/2e3283a4e791772b391d2ff671422a4d羽田発00:35のパリ行きに乗り、CDGで乗り換えて正午にはナポリへ到着。考古学博物館へ行く。
古代ローマ世界の発掘品を展示する博物館の中でも、ここは必見である。
ここを代表する作品のひとつ「ファルネーゼのヘラクレス」。これが発見された時には、両膝から下がなかった。そこで、法皇はグリエルモ・デッラ・ポルタ(ミケランジェロの弟子)に命じてレプリカをつくらせた。
ところが後年になってオリジナルの足が見つかったので、現在はもちろんオリジナルに付け替えられて展示されている。
デッラ・ポルタのレプリカは・・・少し離れた場所に展示されているのだが、この両者を比べると、その違いが見えてきて面白い。
古代のリュシッポスの方が、やはりデッラ・ポルタよりも作品にあっている。もちろんオリジナルにはかなわない。ルネサンス期の彫刻家の主な仕事に、こうした古代彫刻の欠けた部分を補うというのがあったのだが、はじめから負けを決められた勝負をさせられるようで気が進まなかっただろうなぁ。