サンモリッツ連泊の中日。青空が広がっている。
通常日本のグループが利用する08:45の列車ではなく、その一本前の07:45発のベルニナ線普通列車へ乗車する。駅からすぐのホテルをとったのは、そのため。ゆったりと貸きり状態で車両を使うことができた。
08:28にベルニナ・ディアボレッツァ到着。すぐにゴンドラに乗りディアボレッツァ展望台へ上がる。これも今日いちばん早いゴンドラで、他にグループはいない。貸切状態で大氷河を楽しむ事ができた。雪は昨年より少し少なかった。
10:00のゴンドラで再びベルニナ線の駅へ降り、再び普通電車に十分乗車。白い湖のほとりの駅で降りる。今日はここからアルプ・グリュム駅までを一時間半でハイキングする事にしたのである。
しかし、このウォーキング・ルートは情報と地図から考えて一時間半で歩くのには少しきつい。それでも今日という限られた時間を有効に使うためにはどうしても12:14にアルプ・グリュムを出る列車でサン・モリッツに戻りたい。
途中で花や写真やで立ち止まりながら歩く日本スタイルではなく、さっさと歩く欧米人ハイカースタイルで歩くのならば、間に合うがそれで皆さん大丈夫でしょうか?
このペースに「今の自分では難しい」と自ら判断されたお二人が、ハイキングせずに電車でアルプ・グリュムに先に行って待つ事を選択された。すばらしい!こういう決断が出来る皆さんと旅できることが嬉しい。 ただただグループの行動についていくのでなく、自分の意志で動いている人々の集まりでありたい。なんでもかんでも「添乗員さん」の言いなりというのでは幼稚園の遠足の様。
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白い湖は、ベルニナ鉄道で最も高い場所にあり、その水はサン・モリッツのあるドナウ川水系と、北イタリアから地中海への水系の分岐点にあたる。この湖の水はつまり、両方へ流れ出しているのである。
湖の端まで歩くとダムが築かれており※写真ご覧下さい、この湖が実際人の手によって現在の形になっていったことがよく分る。
ハイキングルートの三分の二ぐらいは鉄道の線の近くを歩くけれど、後半になって鉄道と離れた木立の中を抜けていく。鉄道が地下にもぐっているあたりで地上の風景を楽しめるのが歩く人の特権。
道に少々のアップダウンはあるが、基本的には下って行く道。地元ハイカーは犬を離して同道している。楽しそうに跳ね回るワンちゃん。
10:39分に白い湖の駅を降りて歩き出し、アルプ・グリュムの駅を見下ろす場所に着いたのは11:50。良いペースでありました。
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午後一時過ぎサン・モリッツに戻り、今度はピッツ・ナイル展望台へ上がる。少し遅めの昼食は各自展望台のレストランにて。
午後四時前には町に降りてきて、しばし自由な時間となった。