朝、リッフェルアルプでゆっくりすごし、09:32発の列車でツェルマットへ降りる。
ツェルマットからはガソリン車であるバスが待っているティーシュまでスーツケースを持って電車移動しなくてはならない。※ツェルマットはガソリン車禁止の町です。 ツェルマットからティーシュへの電車は二十分ごとに出ている。
10時丁度発に間に合いそうだったので、そのままホームを移動して(ゴールナーグラート鉄道と普通の電車のツェルマット駅はとなりあわせに位置している)乗継の列車に乗った。
と・・・なんか変な気がする「あ!弁当忘れた!」
きのうツェルマットのゾンネというホテルにオーダーしておいたおにぎり弁当を駅で受け取るのを忘れて電車に乗ってしまった。
出発まであと五分もない。
万一は、メンバーにお願いして、自分だけ列車から飛び降りた。ボールナーグラート鉄道駅まで走っていくと、ゾンネのおにぎり弁当配達車がのんびりと待っていた。さっき、我々が降りてくるのを見ていただろうけれど、声をかけてくれるということはしないのが欧米人、か。
一分で支払いを済ませ、トレイいっぱいのおにぎり包みを抱えていこうとすると、「構内まで車で行くから」と、電気自動車を近くまで移動させてくれた。こういうちょっとした親切も欧米人、か。
おにぎり包みでいっぱいのトレイをかかえて、再び車両に飛び乗っると、30秒もしないで電車が動き出した。はぁ〜なんとか間に合ったぁ(皆さん拍手)いや、小松がうっかりしたのをなんとか自分でカバーできたというだけであります(笑)
それにしても、こういう時に走れるために、身体は鍛えておかなくてはいけない。今回、走れなければ絶対お弁当を逃していた。
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氷河特急を横目に見ながら、バスで一時間程走るとフィーシュの駅に到着。このちいさな駅に氷河特急は、止まらない。止まらないけれど、見所がないという事ではない。ここからゴンドラで尾根に上がるとアレッチ氷河の絶景が見られるのである。
フィーシュ駅からスーツケースと共にゴンドラに乗る。途中駅・フィッシャーアルプのアルピナホテルに荷物を置き、三十分休憩。さらにエッギスホルンの尾根までゴンドラで上がる。
雲が低くなってきてたので眺望を心配したが、幸いアレッチ氷河の上流まで見通せる。雲がかかってはいるがアイガー峰もはっきり認識できる。展望台の休憩室でおにぎり弁当。
さぁ、エッギスホルンの頂上まで歩こう!
・・・と思った時、氷河の下流の黒い雲に稲光が光った。
そして、ごろごろごろ・・・と低い音、これはスイスでももちろん雷さんであります。 黒い雲と稲光はだんだんと氷河を登ってくる様子。※写真ごらんください。
雨は帽子をかぶれば気にならない程度であるが、さすがに雷さんはコワい。今日は、ハイキングは中止にしましょう。
エッギスホルンの展望台には一時間程滞在し、15時前には今日宿泊するアルピナホテルの部屋に入った。
せっかくだから何か出来ないか?ダイニングルームにある大型の液晶テレビが使えそうだった。
「ここまで撮ってきた写真をスライドショーしましょう」皆でお茶をしながらここまでの旅をふりかえる。 ほんとうにすばらしいピラトゥスの夕陽・朝日、リッフェルアルプからのマッターホルンに皆でここまでの幸運を感謝してもりあがる。
少し雨模様の高原ロッジで、こういう時間も楽しいではありませんか。
夕食までの時間にサウナを楽しむ方もあり、パッケージツアーではなかなかない一日でありました。