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ピラトゥス山頂の夜明け
2011-06-27
午前五時半、まだ浅い朝の空に白く三日月が浮かんでいる。

ピラトゥス山頂のホテルの窓から、そろそろ地平線が明るくなり始めてるのが分かる。三つあるピラトゥス山のピークのうち、今朝登るために残しておいたエーゼル峰へ上がっていく。たった十分階段を登るだけで到着できるが、そこがまた素晴らしい視界がひらける展望台になっているのだ。

眼下にはフィアー・ヴァルト・シュッテッテ湖をはじめ、いくつもの湖が光っている。※写真

**
朝食を終えて出発。世界一急角度のアプト式鉄道でアルプナハシュタッドへ降りてゆく。ここで今日のバスと待ち合わせ、スーツケースと共に乗り込む。

10:45発でロートホルン鉄道に乗るのだからあまりゆっくりはしていられないのだが、今日のドライバーさんはあんまり時間取りがよくわかっていないらしく「展望台で止まる?」とか訊いてくる。
いえいえ、できるだけ早くブリエンツに着きたいから先を急ぎましょう。

峠をひとつ越えて、ベルナーオーバーラントへ入る。細長い谷の向こうにブリエンツ湖が見えてきた。

ロートホルン鉄道の前に着いた時はもう10:40!はらはらで客車に飛び乗った。

***
幸いロートホルンクルムも眺望を楽しむ事が出来た。昨年の《手造の旅》スイスではこの山頂のホテルに宿泊したが、今年はそれに換えてピラトゥスにしたのである。それぞれの場所の朝夕、甲乙つけ難し。

****
ロートホルン山頂の滞在時間を少し短くして、ブリエンツの町で一時間ほど時間をとることにした。

ここで、思いがけず嬉しいボランティアガイドをしてもらえる事になっていたのである。
だいぶ以前に(調べてみると2004年でした)アシスタントさんとして、ほんの短い時間だけお会いしたのが縁で、ずっと「こま通信」メールを受けていただいていた方がブリエンツにお住まいになっている。

数日前にメールしたところ、ちょうど27日はオフで、わざわざ我々の時間にあわせて駅で迎えてくださった。

鉄道駅の前から湖畔の気持ちよい道をしばらく歩く。
「この木の実がウォルナッツで、秋には熟して実が割れるんですよ、ブリエンツのまわりでたくさんとれるんです」
道端の小さな花々、古い家や何気ない木々、さえずる鳥、彼女自身の住む小さなブリエンツの事々を語る声にはしっかり気持ちが入っている。
誰かがつくったガイドマニュアルやガイドブックの言葉ではない、彼女自身の心からの言葉。
だからそれを聞く我々もとても嬉しくなってくる。

こういう話は小松には絶対に出来ない。理由その�〜隹屬縫茱錺ぁ⇒�由その�▲屮螢┘鵐弔悗凌動Δ両陲�タリナイ。

どんなに技術的に優れたガイドよりも、最後には語る人の気持ちが入っているかどうかが、聞く人の気持ちに届くかどうかを左右する。

人のつながりというのは、時間の長さでははかれない。限られた時間をどれだけ大事に出来るか、それこそが重要。Nさん、ボランティアでは申し訳なかったです、遠くない日に何か恩返しいたします(笑)ホント。

*****

ブリエンツから約一時間でカンデルシュティーク到着。
16:00のカートレインにバスごと乗り込み、ツェルマットのあるヴァリス州へトンネルを抜ける。

ティーシュから電車に乗りツェルマットへ。ツェルマットから18:00発のゴールナーグラート鉄道に乗り、標高2222メートルにあるリッフェルアルプホテルへ到着。
ツェルマットの谷からは上部しか見えないマッターホルンが、ここでは眼前に大迫力で聳える。

もともとは百年以上も前の山小屋ホテルだったようだが、近年の改装でOne and Onlyのホテルとなった。ダイニングも含めて、ここは他に代え難い場所である。

去年はちょうどここでワールドサッカー、日本VSデンマーク戦を見ていたっけ。



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