6月10日の午後、マドリッドのソル広場を通りかかった時の写真である。広場いっぱいにテントが並び、まるで難民キャンプのようであった。
「先日投票があってその時のアピールで人が集まってきてそのまま居ついてしまっているんですよ。来週には強制排除する予定だそうです。」と、前日にバスでガイドさんが説明してくれていた。
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さてさて、帰国後一週間。
日本でスペインのBSニュースを見ていたら、排除どころか、どっこいまだまだ人が増えている様子が映し出されていた。
財政難に陥っているスペインに対してEUが援助する条件として、社会保障費や財政削減を求めており、それに反対する人人の集まりなのだそうだ。
「現在の金融危機を招いたマネーゲームの張本人達にはなにもペナルティが課されずに、我々を苦しめる政策ばかり導入されるのか!」という物言いも理解できなくはない。
これは、そう簡単には解決しないことでしょうなぁ・・・。
背後に写っているカルロス三世(騎馬像の王様、ゴヤが家族肖像画を描いたカルロス四世の父。義理の兄の死によってスペイン王に即位し、現在のマドリッドの町の骨格をつくった人物)もびっくり。