6月11日スペインより帰路乗継での出来事。
「オーバーブッキングです」
ロンドン、ヒースロー空港乗継で、英国航空BA5便の搭乗券をもらう場になって、そう告げられた。
いや、乗れないのは、飛行機ではなく、プレミアエコノミー席。十名中六名が普通のエコノミークラス席でないと乗れないというのである。利用する機材が小さめのものに変更された結果プレミア席の数が減ったのが理由。
「それなら、ビジネス席にアップ・グレードという選択はないのですか?」と言ってみたが、そちらも満席。
「明日の便に乗っていただけるならば、現金で600ユーロお支払いしますが、いかがでしょうか?」とBA英国航空のスタッフが仰天の提案をしてくれたが、突然そういわれても即諾できるわけもない。※アメリカの国内線などでは「次の便に変更してくれたら●●ドル差し上げます」は、よくあることです。
席のグレードが下がるのであれば、金額も違う。「差額を求償できるはずですが、いくら返金になるのでしょうか?」ときいてみたが、カウンターに居るスタッフでは具体的な金額は告げられない。
とにかく日本へ帰らなくてはならない我々だから、発券された普通エコノミー席の搭乗券を持って搭乗口へ向かった。最後のチャンスは45分前。チェックインが締め切られるから、その後に元々のプレミア・エコノミー席にキャンセルがあればよいのだが。
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搭乗口で事情を告げると、マネージャーが登場。VISAカードの付いた紙を渡された。「このカードに75UKポンド入っています。謝罪金として(「means SORRY」と表現していた)お渡しします」
この金額ではプレミア席と通常席との差額にはとても足りない。往復で十一万円支払っているのだから、片道なら五万五千円万円程度の返金はあってしかるべし。「これ以上の金額については東京でおねがいします」と言われて、とにかく帰国便の席についた。
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※写真で「M」と記されているのがエコノミークラス
成田空港の英国航空カウンターは「今こちらでは、これ以上お渡しできるお金はありません。これより後は英国航空のカスタマーサービスにお話ください。」と言った。
「これより後」の航空会社との話は、今回の場合催行会社に任せることになろう。それぞれの方へは催行会社から返金がされる事になる。
翌日、早くも、金額決定。
ロンドンでそれぞれ支払われた75ポンドの他に、予定通りのおひとり五万五千円とさらに一万円程度の返金が決定。ラッキー?
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いやしかし、こういうオーバーブッキングの場合、団体客がワリを喰っていることは多いと思われる。今回、もしビジネスクラスが空いていれば、個人でプレエコ席を予約していた方をきっとアップ・グレードしたに違いない。
3月の《手造の旅》シチリアで、直接アリタリア航空を予約した時にも直接予約の強みははっきり分かった。
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/iDiary/index.php?mode=show&date=20110316今後、ツアー造成のために、よく考えていかなければならない部分である。