ランスから16時過ぎのTGVでパリへ向かう一日。それまでゆっくりランスの市内をまわる。引き続き春の青空。
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まずは大聖堂をゆっくり見学。シャガールのステンドグラスだけでなく、ここにはたくさんの見ものがある。
※下記に写真と共に記事載せております。
http://www.tour.ne.jp/blog/komatsusin/23621/大聖堂の正面玄関に出てきたら、きのうは動いていなかった巨大な黄色い蜘蛛が動き出していた。お尻から糸に見えるように水を噴射したりしてすごい迫力。
これは横浜開港博覧会で日本にも登場していたのですぐにそれと分かったが、間近に見たのははじめてだった。
もともとは舞台の機械装置をつくっていた人が、「ラ・マシン」(=ザ・機械というところか)としてこういうパフォーマンスをはじめたとの事。こういうのは理屈抜きで面白い。
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大聖堂前のシャンパンショップで念願のお買い物。分かる人にはわかる宝の山であったそうな。
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市バスを使って、ランスのもうひとつの世界遺産であるサン・レミ聖堂へ。この町を日本語で「ランス」というのは変な読み方で、もともはこの聖人「レミ」の事を指した名前なのだ。
ロマネスク時代からの建物が改修を重ねられていった雰囲気がよくかんじられる。大聖堂に比べるとほとんど人が来ないけれど、ここにはクロービスに洗礼を施した聖人レミの墓がある。
よくランスは「戴冠式」が行われるという記述がされていて、小松もそのように理解していたが、現地のガイドさんによると、正確には「聖別式」なのだそうだ。
つまり、王となるために、神から授かった聖なる油を額に塗る儀式をするという事。この油はレミの墓に入れられていたが、現在ではトー宮殿に保管されているそうだ。
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昼食は、お勧めのお店にてみんなでいろいろとりました。ここでのシャンペンセレクトは一本目ルイ・ロデレールのブルット、二本目がフィリポナ。人数があるからこうして二本を比べる贅沢ができる。
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15時半にホテルに戻り、手荷物を持って駅へ向かう。TGVが開通してからはパリまでわずか45分。スーツケースは初日パリに到着した時にすでにホテルに送ったので苦労しないで列車に乗れる。
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17時過ぎ、パリ東駅に到着。地下鉄でルーブル美術館そばのホテルレジーナへチェックイン。金色のジャンヌダルク像がホテル入り口の目の前である。
一時間程休憩して19時前。陽が長いので、これから夕暮れまで散歩にでる。目の前のチュイルリー公園を抜けてコンコルド広場へ。はじめてパリへ来た時には誰でもこのあたりの都市風景の美しさに驚くだろう。自分自身がそうだったのだから。
コンコルドから地下鉄でエトワールまで。地上に出ると目の前に凱旋門がそびえている。ちょうど凱旋門の下では式典が行われていてるので、今は直下にはいけない。
目の前のエトワール広場は巨大なラウンド・アバウトになっていて、そこでの車の駆け引きを見ているだけでおもしろい。
しばらくすると、式典は終わり、一番乗りで地下道をくぐって凱旋門直下に出た。さっきまで式典を担っていた軍隊の制服を着た一団がまだ整列している。凱旋門は夕焼けに染まり、自分の影が長く伸びてきた。
なだらかな下り坂のシャンゼリゼ通りを少し歩き、ルイヴィトンの前から再び地下鉄に乗りリボリ・ルーブル美術館駅で下車。
ここで皆さんラーメンの誘惑に勝てず、パリでは老舗の日本食店「ひぐま」へ。
ホテルに戻ったのは21:50。それでもまだ空には明るさが残っていた。