朝九時、雨のシャルトルを出発し、正午過ぎにシャンパーニュのエペルネに到着した。パリを過ぎたころから空は晴れてきて、エペルネの午後は五月のとても気持ちよい空気に満ちている。
駅近くのラウンドアバウトに面した家庭的なレストランにて定食のランチ。「45分しかないけど、お願いします」と最初に言っておいたのでスムーズにおいしく食べられた。
こういう時はやっぱり小さなお店が良いです。
13時半にモエ・エ・シャンドンに見学予約が入っている。ここからの様子は下記にてご覧下さい。
http://www.tour.ne.jp/blog/komatsusin/23566/写真はかのドン・ペリニョンがワインを造っていた元修道院の壁であります。
シャンパンカーヴを見学し、ランスへ移動。
16:45にフジタ礼拝堂到着。ここはもちろんレオナール・フジタが全面を描いたフレスコ画で飾られて、彼自身が葬られている。
前回と違っているのは、そこにキミヨ婦人が埋葬されたということだ。彼女はフジタ氏とは三十歳年齢がはなれていて2009年に98歳で亡くなった。
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ランスのホテルは前回と同じ。しかし、名前だけが別のホテルチェーンの名前となっていた。改装してちょっと格があがった感じがする。
夕食のレストランを選びに少し街を歩いた。地元ガイドさんのお勧めしてくれたところはあいにくクローズしていたが、前回小松が行って牡蠣とシャンパン入りシュークルートがおいしかった店が開いていた。
前回と似たオーダーにしたが、今回はなんといってもシャンパン大好きの方がフツウには終わらせない。じっくりリストを見てから二本のシャンパンをチョイス。
一本目のテタンジェもおいしかったが、二本目に飲んだアンリオのブラン・ド・ブランを口にして、おもわず「シャンパンてこんなに美味しかったんですね」と口に出てしまった。
今までもシャンパンを飲んでこなかったわけではないが、シャンパンを嫌いだったりはしないが、ほんとうにほんとうに「美味しいなぁ」と感じた事はなかったのだと・・・告白いたします。
★この旅でのシャンパン体験については別に書きます
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この夜の最大の幸運はしかし、このシャンパンではない。
ゆっくり食事を終えて、時間は21時半近くになっていたので、「大聖堂のライトアップを見に行きましょう」と夕暮れの街を歩き出した。この時期の日暮れは21時半ごろになっている。
そして予想通りすばらしい濃紺の空をバックにした大聖堂のライトアップをしばし堪能。22時になり「そろそろ戻りましょう」と背を向けて歩き出したのだが・・・その時、後ろの大聖堂のライトアップが動き始めた。音楽もえらく大音響。振り返ると・・・そこにはこれまで見たライトアップとは桁違いのすごいランス大聖堂がそびえておりました。
http://www.tour.ne.jp/blog/komatsusin/23428/これは、大聖堂建立八百周年記念式典のための予行演習。終わるまでの二十分以上、寒さも忘れて見上げておりました。
この種のライトアップはシャルトル、アミアンの両大聖堂でも時期を区切って行われるので、これらの大聖堂ライトアップを堪能する《手造の旅》なんて、いかがでしょう?