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ドア騒動、そして晴れたミコノス島の夕暮
2011-04-18
朝9時前、クルーズ船ルイス・マジェスティにチェックイン。今日から四泊でエーゲ海の島々をめぐる。

**
ギリシャへ来てからこの数日、思ったよりも気温が低い。メテオラは海抜四百メートル以上だから予想していたが、アテネで最高気温二十度に届かないというのは、この時期としては寒い。

今朝も雨は降っていなかったが、空は曇っていて風もある。午後、あの美しいミコノス島へ到着する頃には晴れてほしいものだ。

***
復活祭前ということでアテネからピレウス港への道は空いていた。三十分かからないでクルーズ船乗り場へ到着。街中ががらがらなのに、ここは乗船する人と今朝船から下船してきた人でごったがえしていた。

飛行機と同じようなタッグをつけてスーツケースをベルトコンベアに流す。その後飛行機のようにチェックインすると、部屋ごとに乗船客の名前の入ったカードキーをくれる。

これは船室のカギというだけでなく、各島での乗船・下船の管理にも、船内レストランでの飲み物オーダー、買い物、さらにカジノにまで使える。現金を持たなくてもすべてこのカードでOKというシステムになっている。

ただ、このシステムを機能させるには、船のレセプションで各自がクレジットカードを登録するか現金でデポジットを置く事が必要になる。おおよそ七百室分のこの手続きに、カウンターはたったの二つ!当然、長蛇の列となっているのには閉口した。

今回、クルーズ船は満室。※2004年のオリンピックの頃この四泊クルーズコースに三隻も船のが就航していたのだが、今ではルイス・マジェスティただ一隻になってしまった。よって混雑しております。

今回1000人を越える乗船客のうち、日本人は45人だけ。我々12人の他に25人の某大手旅行会社と個人客が数組である。国籍ではアメリカ、フランス、スペインからの団体が多くを占めている。年齢は様々。欧米では高校や大学でもこういうクルーズを利用した旅行をよくやる。クルーズ=高年齢という事はまったく、ない。

****
10時過ぎ、各自部屋へはいって避難訓練までしばしゆっくり・・・と思ったら、ひとつの部屋の扉が開かないと判明。 とりいそぎ、近くにいたハウスキーピングの女性に開けてもらうと思ったら、その人がもっていた万能カギでも開かない。
彼女は「・・・バッテリー・プロブレム」とつぶやいて、すぐに船のレセプションに電話をはじめた。

そうか、カギではなくてドアの方のバッテリーが消耗して開かないのだ。以前にもこういうケースがあり、ドアの反応は確かに同じようだったのを思い出した。

しばらく、となりの部屋で待つ。
なかなか修理の人はやってこない。やってこない。やってこない。
やれやれ、レセプションはてんてこ舞いなのだろう。

そうこうしているうちに避難訓練開始の放送が流れだした。
「それぞれの部屋が指定している緊急時避難場所に、救命具をつけてご集合下さい・・・」でも、救命具は部屋のクローゼットにあるので、部屋に入れなくては取り出せない。仕方なく、同じ避難場所へ行くとなりの部屋から救命具を借りる事となる。終わって戻ってくる頃にはドアも開いているだろう。

・・・しばらくして戻ってくると、さっき、電話をしてくれたハウスキーピングの女性が気の毒そうにこちらを見ている。彼女もドアが開かないと仕事が出来ないのだ。さっきから三度も電話したという。

小松も直接電話をする。
すると、出てきたパーサーがびっくりするような事を言った。
「どうしてドアが壊れているとわかるんですか?」
彼は日本人が「ドアが開きません」と言ってくる時の多くはカードキーの使い方が間違っているだけだ、という体験があるのだ。
だから、今回も「どうせしばらくしたら自然に開けられている」と思い込んでいるに違いない。
この答えには、さすがに怒りを感じてしまった。

レセプションへ直接話しに行く。相変わらず長蛇の列だが、こんなところに並んではいられない。裏口へ入る入り口から顔を出し、少しは話が出来そうな人物に事情をぶつける。

そのパーサーも別の先客の応対をしている時だったので、「少し外でお待ち下さい」と言う。この「少し」というはほおっておけばとんでもなく長い「少し」になりかねない。語気を強めてひと押ししてから相手の名前を確認して表に出ると・・・やっと、部屋までついてきてくれるパーサーが登場した。

部屋の前にやってきて、彼はまずカードキーを入れる。開かない。反応がいつもの違うのを見て、先ほど来のハウスキーピングの話も聞いて、ついに修理スタッフにすぐ来るように連絡。おいおい、やっと分かったのかい!(怒)

程なく工具を持った作業服のスタッフがやってきた。すぐに開くのかと思ったが、なかなか開かない。十分ほどかかってやっと扉が開いたが、まだバッテリーはダメなので修理が必要との事。

もう正午になり、我々は食事のレストランが混まないうちに行くことにする。もどってきたらもう大丈夫だろう。

★以後のやりとりは割愛★レストランから戻ってやってみてもダメで再度スタッフを呼んで、ようやく部屋には入れた時には午後二時になろうとしておりました。

*****

16時、ミコノス島への上陸の時間となる。
風があったので大きな船の着く港から街へのバスを利用することになると思っていたが、直前にテンダーボートで旧市街の目の前に直接上陸できることになった。

空は晴れている。
テンダーボートから降りて、丘の上のボニの風車にのぼる。
皆が見たかったきらめく青い海を見下ろして、ようやくエーゲ海の旅らしい喜びが湧き上がってきた。

写真は旧市街の港からテンダーボートで母船へ戻る船上よりです。



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