シチリアのカルタゴ遺跡であるモツィア島。
左はその博物館でみつけた面長の面。日本の能面のようで、それでいてアフリカ的な雰囲気も感じさせて、無条件に面白い。
気に入っていろいろ調べていたが、自分が以前撮影したルーブル美術館での写真に、そっくりの雰囲気を持つ右側の面が写っていたのを発見した。この丸顔のものの方がもっとアジア的。
いや、発見したというよりも、自分がルーブル美術館で気に入って写真に撮っていたものを、本人はまるまる忘れていたのである。やれやれ、せっかく見ていてもこんなんじゃ全然役にたってません。
ルーブルの作例には詳しい解説はなく、ただカルタゴの遺跡からの発掘品だと書かれていた。それがモツィア島のカルタゴ遺跡なのか、チェニジアのカルタゴ遺跡なのか、分からない。
いつごろルーブルに誰が納めたのかも解説はない。
なくても、これだけ雰囲気の同じ面が同じ民族の遺跡から発見されているという事は、なんらかの様式にのっとった祭事で使われていたのではないだろうか。
日本の能だって、起源は奉納でありますから。