昨夜、夕食の時まで降っていた雨は、また朝には止んでくれた。
ホテルからきのう夜も歩いた旧市街オルティージャ島を見学。夜と昼では全然違う顔を見せてくれる。
大聖堂はアグリジェントのコンコルディア神殿がかつてそうだったように、現代でも教会として使われ続けている。二千年以上の年月を人々が祈る場所として支え続けているその柱は、圧倒的な存在感がある。この教会を訪れるだけでもシラクサを訪れる価値がある。
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遺跡や教会も良いが、活気のある市場はどの街でも楽しいものだ。
いろいろいろいろな品物を楽しめたが、今日はなんといってもこの乾燥トマト! 味見させてもらって、昨夜食べたトマトスパゲティがなぜあれほど美味しかったのかが理解できた。
いやぁ、これは日本では手に入らない味わいであります。
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シラクサのもうひとつの観光場所は考古学地区。
かつての石切り場「ディオニシオスの耳」で有名な場所である。
捕虜にしたアテネ人達を閉じ込め、岩の割れ目からその話をきいていたという伝説がある。
古代劇場もかなり大規模。
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シラクサ観光でいつもは訪れないのだが、ちょっと興味を持っていくことにした場所がある。
1953年に貧しい夫婦が家に飾っていた聖母マリアの胸像が涙を流す奇跡があり、そのマリア様を中心に納める教会が建設されたのである。ひと目見たらわすれない涙のたちの屋根をもったおもしろい建築。これが目をひいたのでちょっと行ってみたくなったのである。見た目はやっぱり大事ですね。
*****昼食はタオルミナへの途上の高速道路にて
16時過ぎにはタオルミナ随一のホテル、サン・ドメニコ・パレス到着。
今晩の夕食は、今回の旅でいちばん予算をかけたレストランを予約している。たのしみにお腹減らさないといけません。
※この話も別の時に