13時より新宿の貸会議室にてシチリア説明会。
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写真は今月はじめに訪れたタンペレの旧紡績工場の建物。現在は博物館になっている。
中央の建物が六階建てになっている事に注目。左右の三階建ての高さと比べると、出来る限り階を積もうとして作られた事に気付く。
なぜか?
この建物の下には川が流れていて、その流れの力で紡績機がを動していたのがその理由。 技術が未発達だった時代には、まさに「その場所」でしか機械を稼動できなかったので、出来るだけたくさんの紡績機を置くことができる建物をつくりたかったのだ。
タンペレは二つの高低差の違う湖の間にある町。そこで自然に生じる流れがあることが、産業と人をこの街に呼び寄せた。
しかし、フィンランドは冬の寒さも格別。二つの湖は完全氷結して、水の流れも少なくなってしまう。そうなると、この建物の地上三階までの機械しか稼動させる事ができなくなっていたのだそうだ。
経営にとって自然条件に左右されない活動はとても重要。その必要性から、蒸気機関を早くに導入していったそうであります。
いちど中に入ってみたいです。