午前ヘルシンキ観光。午後二時に市内を出て空港へ向かう。
17時半過ぎのフィンランド航空にて帰国の途へ。
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観光中に元老院広場にそびえるヘルシンキ大聖堂へ入場した。だいぶん以前にも入ったはずなのだがすっかり内部を忘れていた。
そして「あれ?」っと思った。
元老院広場からの大階段を登っていったところに通常はあるだろう教会への入り口がない。かわりに広場から上がっていくと向かって左サイドに、この写真のように入り口があるのだ。
通常広場へ向かって入り口があるものだが、何ゆえそうではないのか?
iPhoneの磁石機能を出してみると、そうか、正面祭壇が東になるように正面入り口は西側につくられていたのだった。
この話をヘルシンキのガイドさんにしてみると、「もともと広場から教会へいく階段はなかったんですよ、あとからつくられたそうです」という予期しなかった情報をくださった。
そうか、広場とその上にある教会というのはもともとセットでつくられたのではなかったのだ。
※関連して思い出したが、南ドイツのシュワービッシュハルにある教会前の階段。ここは教会世界と広場の民衆世界とは別の成り立ちだったのである。後に封建制度がゆるんできて、壁だったところに両世界をつなぐ階段がつくられたので。
こうして玉突き式にいろいろな事実がうかびあがってくる。
今、目に見えているものの背後にあるストーリーこそがおもしろい。