成田発、フィンランド航空にてヘルシンキ経由北極圏のイヴァロへ。さらにバスでサーリセルカへと至る一日。
ヘルシンキ到着は15:20。イヴァロ行き出発は16:15で、搭乗券には15:50にゲートへとプリントされている。
ちょっと飛行機が遅れたら乗り継げなくなるので心配していた。
手荷物検査でいつものように時間がかかり、入国審査を終えた時にはすでに15:40。ああ、たいへんー、と顔には出さないが思っていた。
と、そこにある出発案内掲示を見ると、イヴァロ行きの便が三十分遅れているではないか。やれやれ、ほっとする。
31番のbという新しいゲートは今までと違い、国際線に近い場所だったので程なく到着。少し待てば搭乗がはじまるだろう。
16:15に搭乗券をとパスポートの確認が始まり、最終の待合エリアに乗客をいれはじめた。
飛行機へのバスはそろそろ・・・そろそろ・・・来ないなぁ。ヘルシンキも今年はけっこうな雪。午後四時半を過ぎて雪が夕方の鮮やかな青に染まっている。
乗客の人数分の椅子などない場所で三十分以上待たせた後、17時にようやくバスがやってきて、やっと機内の窓側座席に落ち着いた。日本は午前零時過ぎ、時差でゆるゆると眠りにおちていく。
どのぐらい眠ったか、ふと目を上げるともう夕方の蒼さはない。すでに飛行機は夜の空を飛んでいるのだろう。窓の外は真っ暗な空・・・いや、そうではなかった。
窓の外を見ると、翼に雪がずんずん降り積もっている(この写真の様子です)。飛行機はまだゲートから一歩も動いていなかったのだ。これはいけない、このままでは飛行機は飛べません。
しばらくして、のろのろと機体が動き出す。
雪落としのマシンが働くエリアに止まり、ロボット状の大きなマシンが水なのか温水なのかを噴出しながら機体の周りを移動しはじめる。十分ほどの作業の後、やっと滑走路。
今度こそ夜空へ飛び立つことができた。
星を見ながら、一時間半ほどのフライト。
イヴァロ空港へ到着したのは予定より二時間遅れの20:00であった。
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バスで三十分ほどでスキーリゾートのサーリセルカへ到着。
ホテルの部屋に入ったが、オーロラが気になる皆さんが多かったので、十五分ほど歩いて近くのスキー橇のゲレンデへ行く。
しかし、今夜は空全体に薄く雲がかかっているから、オーロラは難しいです。