2010年の1月1日の日記に載せたミニチュアダックスのモモは、結局一年経ってもうちにいる。彼女の散歩のために、この一年朝早く近所を歩くようになった。
毎朝同じ時間に歩いてはっきり分かるのは、季節の移り変わり。日の出の時間、太陽が照らしはじめて感じる暖かさ。日本がこんなにも変化に富んだ四季を持っていることを、頭ではなく体で理解させてくれた。
季節と共に移り変わる景色の美しさは、外国のものめずらしい風景より地味かもしれない。しかし、語るべきことは同じようにたくさんある。
そういう事についてまた、ゆっくりと熟してから語れるようになれば良いと思う。
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あけゆくグラデーションの空に、近所の神社の大木のシルエットがくっきりとしている。
まだ消えない街灯。
ずっとついている自動販売機の光。
なんだかルネ・マグリットの作品を思い出す。