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雨の神が入った甕
2010-12-04
朝、エアジャイロ(という名前なのでしょうか?グライダーにプロペラがついたような超軽量の飛行機です)に行かれた方がお二人。

きのうに続く快晴の朝、空からのアンナプルナ連山の眺めは、それは素晴らしかったらしい。料金も125ドル。んん、やっぱり行きたかった。きのう夕方の時点で同時には二人までしかできないと言われて小松はあきらめざるを得なかったのでした。次回のポカラで実現できますように。※この時の写真をいただいたので、他日載せます。

**
10時半にポカラのシャングリラ・ヴィレッジを出発し空港に向かう。カトマンズへの機上からも相変わらずヒマラヤの山々が美しく見えている。

カトマンズへ到着し、宿泊するアンナプルナホテルで昼食。食事の後、時間は早かったが一度部屋へ入る事が出来きた。ちょっとだけでも部屋で休息できると、だいぶんほっといたします。

午後は世界遺産都市パタンを見学。
別名を「ラリトプル」=芸術の町、と呼ばれるこの街、なかなか見所が多い。

マチェンドラナートという雨の神を祭る寺院は高い金属の囲いの中に入れられてしまっていた。貴重な木彫や奉納像がたくさんついているからその盗難を心配しての事だろう。

とにかく頑丈な檻の中に、この写真の三人の像がある。
これは、この寺院建立の伝説をあらわす。

★★★その昔、日照りが続き、王と学者と農民が雨の神を呼びにいくことになった。 雨の神は彼らの願いを入れて同行してくれる事になったのだが、神の母は息子が自分のもとを離れるのを好まない。

雨の神に小さな虫に変身してもらい、農民のもってきた小さな甕の中に入ってもらう事にした。それで母神の目を盗んで脱出しようとしたわけだ。※この写真の左下にちいさくその甕が写っております。

母神はしかしそれを見抜き、自分の体を横たえて一行の行く手を阻んだ。「母を跨いで通ることはできまい」という事である。
雨神はそれでも注意深く母の体をよけて歩いた。が、髪の毛のところをうっかり跨いでしまい、罰が当たってそれ以来片方の足が不自由になってしまった。
「マチェンドラナートの神はほんとに足が悪いのです」とラクシュミ・サヒィさん曰く。 この神が山車にのせられて街をあるくマチェンドラナートの祭り、見てみたいです。★★★

パタンの路地をあるいていくと突然小さな広場にそびえる千仏塔のそばにでる。マハーボーダ。17世紀はじめにインドへ巡礼した私人によって建てられた塔。※これもまた別の日に載せます。

王宮前のダルバール広場へ出る。
今日は遠くヒマラヤのランタン峰が白く遠望できる。この風景はカトマンズ盆地を代表するものじゃなかろうか。
独立王国を作った王の伝説についても下記に書きました。
http://www.tour.ne.jp/blog/komatsusin/18143/

夕食はボージャングリハという、昔のネワール貴族の宮殿を改築した民族舞踊も楽しめる場所。靴を脱いで座るのはやっぱりアジアですなぁ。



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