午前11:30まで自由行動、ホテルの周辺を散策。
1541年、ローマを訪れていたシチリアの司教がディオクレディアヌス浴場の廃墟の中で天使の幻影を見た事により、この教会の建設が決定された。
1563年、ミケランジェロがその建築をスタートした。
共和国広場にあるこの「天使の聖母マリア教会」である。
ローマ浴場のレンガ壁を利用した独特のファサードはミケランジェロが死の前年にデザインしたとされている。
これまでそのオリジナルの姿がこれだと思っていたが、詳しく調べていくとどうも後年に変更が加えられているようだ。
1750年の聖年にむけた大規模な改修、小バジリカの称号を得た1920年に、「よりローマ時代のオリジナル壁が見えるようにファサードを改修した」と書かれていた。
五百年近く昔のものというのは、そう簡単にオリジナルではありえないものだと、あらためて実感。
教会の建物は、創立当初はカルトジオ会によりその修道院と共に運営されていたが、イタリア統一の中で1870年に立ち退かされた。兵舎に使われたりした後、フランチェスコ派のものになり、1896年には後のイタリア王ヴィットリ・エマニュエル三世となるプリンスの結婚式が行われている。