午後二時、千歳空港はちょうど雨上がり気温二十度。
このところの東京サウナからやってくると天国のようにさわやか。
十六年前の旅メンバーの同窓会があるので、一泊二日で札幌へやってきた。夕方までしばらく時間があるので、旧北海道庁を訪れてみた。
明治21年(1888年)に建設された赤レンガ庁舎は、一度火災に遭ったけれど明治44年(1911年)にもともとのかたちに復元され、重要文化財に指定されている。
観光バスがどんどん停車。中国、韓国からのツアー客がどんどん降り、団体写真を撮る。
中には文書館が設置され、北海道の歴史をたどることのできる文書もいろいろと展示されている。 建物内部も含めこれらを無料で見ることが出来、なかなか充実している。
樺太、北方領土についての展示もそれぞれひと部屋ずつある。間宮林蔵が樺太が島であることを確認し、黒竜江下流までも探索していたルートも示されている。
中国、韓国グループのほとんどはここまでやってこないけれど、一部の本当に興味を持っていると思われるガイドさんが数人をつれて部屋の展示を説明しているのに出会った。
日本のグループも同じだが、同じ場所を訪問しても、そこから学びとる人とそうでない人はある。
われわれ人を案内する者は、出来るだけ後者をふやす努力をする必要がある。