この地図は氷河特急の有名ポイントのひとつ、ランドヴァっサー橋あたりのものである。サンモリッツを出て一時間程、列車がいくつものトンネルを抜けて突然高さ65メートルの橋の上に出る場所だ。
地図は平面なので、そういった高低差は分かりにくい。しかし、よく見ると地形の推察というのは出来る。
本来はまっすぐ走るべき線路というものをぐるぐる曲がりくねって敷設せざるを得なかった土地とは、いったいどういう場所なのか。
実際、このあたりを電車に乗っていると、自分たちの乗った線路と平行のずっと高い場所に別の線路がはしっているのをよく目にする。
「あ、あんなところにも鉄道があるんだ、すごいなぁ」と感想がもれるが、そこが、もうすぐ自分たちの列車の到達するべき位置だとはなかなか気付かない。
そして、その高いところに到達した時には「あんな下にももう一本線路が走っているんだ」などと間抜けな事を口にする⇒あ、これは、かつての小松自身の事であります(笑)