シャモニーからグリンデルワルドへ移動。
きのうバスで通ったマルティニーまで戻る途中の峠にて、ローヌの谷を見通せる場所で少しバスを止めた。
別にそれが目的というわけではなかったが、この写真のアプリコット屋さんがあったので覗いてみた。
商品は一種類。よくあるようなグレードの違いは設けず、一律に一キロ9スイス・フラン(=約800円)の値札がつけられていた。
おいしそうだったので買ってみんなでひとつずつ食べてみる。皮は桃のように毛が少しあるけれど、気にせずそのまんま食べる事ができる。
と、これがなかなかに甘くておいしい。
ローヌ谷の景色と共にこういう味覚がはっきり旅の記憶に刻まれたに違いない。旅の味覚というのは、ちゃんとした食事よりも案外こういう瞬間がいちばんだったりするのかもしれない。
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レマン湖に突き出す岩の上の城・シヨン城を見学。今日は時間があったので一時間きっちり説明してもらった。終わってからヴォー州の成立について質問してみたが、ちゃんとした答えは返ってこなかった。観光箇所のガイドさんも興味の持ち方によりいろいろだ。
昼食はベルンの元小麦貯蔵庫コルンハウスに13時半予約が入っている。町の中心に到着したのは12時50分。絶妙な時間ですな、毎時04分前から仕掛け時計が始まるのだ。
十六世紀からのものだからそんなに派手な動きはないが、やはり動いているのを見る方が面白い。
昼食前、まだ時間があったのでスイス連邦議事堂前を経由してから昼食場所に入った。
元小麦貯蔵庫と言っても19世紀に素晴らしい改築がなされ、現在なかなか雰囲気のあるレストランになっている。
サラダとベルン風プレート(ハム、肉類盛り合わせ)というシンプルなメニューだがおいしい。
14時半、ベルンの町を歩いて観光することにする。アインシュタインの住んだ家を経由して大聖堂へ。堂内はセレモニーの為に入れなかったが、塔へ登っていただく時間はつくれた。
15時45分、熊公園ちかくでバスに乗車。すぐ近くのバラ公園で二十分ほど停車。
ベルンからインターラーケンまでは約50分。
インターラーケンからグリンデルワルドまでは三十分ほど。
グリンデルワルド駅に程近いシュヴァイツァーホフへチェックイン。今晩はホテルの個室でフォンデュの夕食であります。