マッターホルンが眼前にそびえるリッフェルアルプ・リゾート連泊の中日。朝焼けに輝くマッターホルンを楽しめた。
ゆっくりダイニングで朝食。
朝8時代にツェルマットから登ってくる登山列車は、いつも日本人グループで満員。我々は09:27にリッフェルアルプを出る列車で頂上へ。
標高3100メートルのゴールナーグラート展望台は快晴・無風。これだけ雲ひとつなく晴れ渡り、さらに風もない日は珍しい。
セントバーナードと写真を撮ったりして一時間ほど滞在し下山する列車に乗る。いつものようにローテンボーデンからのハイキング。逆さマッターホルンも美しい。
昼食をリッフェルベルグあたりと思っていたが、まだ閉まっていたのでツェルマットへ降りる。おひとりは途中駅のリッフェルアルプでホテルに戻られる。「今日はゆっくり体調管理」そういう選択が出来るのが良い行程であります。
ツェルマットでサンドイッチを買い、すぐにクライネ・マッターホルンの展望台を目指す事になる。これだけの晴天なら行くしかないでしょう。
標高3883メートルのクライネ・マッターホルン展望台はイタリアとの国境。ロープウェイからもイタリア側の村が見え、スキーでそちらまで降りていける。
「あの山は何?」ここまであがってくるとマッターホルンも印象的なかたちをなくし、周囲の山々のなかに入ってしまっている。
降りてゆく時、ゴンドラの途中駅シュヴァルツ・ゼーで降りて少し歩く事にした。ここにはその名前の通り黒い小さな湖がある※写真。
小さな湖のほとりの小さな礼拝堂には伝説がある。
イタリアからやってきた商人が峠で吹雪に遭い方向を失った。「ここでお助けいただければきっとあなたに捧げた礼拝堂を建立します」と祈った。祈りは通じ、この湖のほとりで視界を得て、彼らは無事ツェルマットへ降りた。約束を果たして建立した礼拝堂だという事である。 鍵穴から覗くとちょうど聖母子の彫像がこちらを見ていた。