日本行きのトルコ航空直行便は午後六時半出発。
午前中はチュラン・パレスでゆっくり。
八時半に朝食に降りると、ボスポラス海峡を望むテラスに雨が降っていた。今日までこの旅のほとんどを素晴らしい天気で過ごしてこられたので、なんだか雨が降っているのが不思議である。
とても全種類は試せないほどの朝食をゆっくりと味わいながら雨の庭を眺める。
午前十一時半にホテルを出発。
小雨になっていたので、近くのオルタキョイでクンピルを試してもらう事にする。
クンピルは巨大なジャガイモをふかして割ったところにバターやチーズやその他いろいろな具をいれてかき混ぜるトルコB級グルメのひとつである。
19世紀に建設されたオルタキョイモスクもバロック的な外観と天井画で美しい。
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いつも《手造》トルコの最終日に見ていただいているのがコーラ教会。
ここは小松がこだわりのところなので、僭越ながらトルコ人のガイドさんをさしおいて、小松が説明をさせていただく事にする。
イスラム教徒からキリスト教美術の説明をするのは、実際なかなかむずかしいらしい。
※コーラ教会についての以前の日記
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/iDiary/index.php?mode=show&date=20080613***
この近くにあるミフリマのモスクを訪問してみたが、全面修復中で入る事ができなかった。これもまた建築家シナンの作品。
ミフリマはリュステム・パシャに嫁したスルタン・スレイマンとロクセラーナのひとり娘の名前。
「実は彼女は、五十を過ぎたシナンとラブラブだったんです」とガイドさんが教えてくれた。「シナンは彼女の為にイスタンブルの東西に二つモスクをつくり、そのひとつは彼女の名前にちなんで(ミフル⇒月、マー⇒太陽)二つのミナレットの間に夏至の太陽がくるようになっているんです」との事。
きのうイスタンブル市内地図でその東西二つのモスクを確認したが、東のものはアナトリア側ウスクダラ地区にあるのでおいそれとはいけない。こちらがその月と太陽の二本のミナレットを有するモスクのようだ。
次回に是非訪れる行程を組みたい。(次回がいつ催行できるのか?)
西のモスクをさがすと・・・お、これはコーラ教会のすぐちかくではないか!ということで、今回寄ってみたのですが・・・こちらも次回を期する事にしよう。