アッシジの町は昔「上の町」と「下の町」の二つに分かれて勢力争いをしていたときいた。実際にはもっとたくさんのコントラーダとよばれる町会があるのだが、おおきく二つに分かれるのだそうだ。
そして、上下それぞれに紋章をもっていたのだが、この写真の上のものが「上の町」のもの。ライオンがアッシジの町にそびえるロッカ(城砦)を支える構図。
町を歩いている時に古い建物に刻まれていた。
しばらくまた歩くと、今度は写真下の貼紙があった。
これは、レストランの宣伝。4月25日にスペイン料理とフラメンコの夕べをするので来てくださいというだけのもの。
しかし、ここでパエリアの鍋をささげ持っているスタイルは、明らかにさっき見た「上の町」の紋章である。
知らなきゃ知らないで別に良いことなのだが、こういう遊びが分かるだけで町歩きはぐっと楽しくなる。