かねてから一度行ってみたいと思っていた都内のイタリアンレストランへ。「あそこは毎月行ってますから、今度ご一緒に」というきっかけがあったので幸いである。
全部で二十席程度しかない。シェフひとりで納得のいく料理を出す為には、これで最大という事なのだろう。
メニューは
●ヤギのパンナコッタとオリーブオイルにトマトからつくった透明なゼリー、塩も少々。
※甘くはありません。トマト味が強いわけでもありません。あっさりと好ましい食事のイントロです。
●淡水鮭サラダにめふん(オスの鮭の中骨に沿って付いている血腸(腎臓)を使って作る塩辛)のソース
※サーモンのサラダというメニューから頭にうかぶモノとは違う。鮭そのものが違う。
●ルマーケのスープ
※と、説明されて「ルマーケってなんですか?」と訊ねてしまった。フランスでエスカルゴとされるものだった。イタリアでも北部では食べるのだそうだ。たしかにその味だった。
●焼き穴子とカラスミのパスタ
※穴子には山椒の香りが。ヨーロッパでもうなぎやあなごを食べるけれど、こういう調理の方がおいしいと感じるのは日本人だから?
●アスパラガスのリゾット
※先月19日からの《手造》イタリアでも5回は食べたアスパラだったが、やはり旬のものはおいしい。
●ほろほろ鳥と馬肉のグリル、淡路島のたまねぎ、たけのこ
※肉はもちろんおいしかった。それ以上に野菜がいけていた。たまねぎは写真でも分かるようにとろとろになって甘い。
焼いたたけのこは、一度ゆでたものを乾燥させてそれを焼くのだそうだ。これ、特に好きでした。
●各種チーズをごま油でコンフィにしたもの
リコッタチーズにトリュフを混ぜたものを太白というごま油に漬け込んである。
●さるなしのシャーベット
これはキウイというよりも原種のさるなし。すっぱさが気持ちよい。