「このコインは何ですか?」
と、ツアー中に訊かれた。
ユーロコインのデザインは片面は全国家共通だが、もう片面は各国で自由に決められる。それぞれの国毎に記念コインもいろいろとある。
この見慣れない図柄の2ユーロコインは・・・肉眼では文字が小さすぎてよく見えない(老眼が近年・・・(笑))。
カメラに撮影して拡大してみてはじめて見えてきた。
そして、そこに書かれた文字から、またひとつ新しい世界に興味がわいた。
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ルイ・ブライユという人はフランス人で、点字の発明者であった。
1809年ー2009年と書かれているから、これはきっと点字発明から二百年記念、あるいはルイ・ブライユの生誕二百年記念コインに違いない。
電子辞書で確認。彼が1809年1月4日の生誕とわかった。これは生誕二百年記念コインである。
さらに、書かれていた彼の生涯について読んで驚いた。
以下、ウィキペディアから引用
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パリ東方60kmにある、イル・ド・フランス地域圏セーヌ=エ=マルヌ県にある人口2700人ほどの小さな村クプヴレの生まれ。父親は馬具や革靴などを制作する職人で、自宅の一階に工房を持っていた。ルイは3歳の時に、その工房で遊んでいるうちに、父親が使っていた錐で、誤って眼球を突き破ってしまい、左目を失明した。その後、感染症により5歳で全盲となった。
パリ盲学校在学中の1824年、フランス軍の軍人、シャルル・バルビエ(Charles Barbier)がもたらした12点式の「夜間に命令が出たときの暗号」を改良し、アルファベットを表すためには6点あれば十分で、その方が遙かに読みやすいことから、横2×縦3の現在の6点式の点字を発明した。パリの盲学校を卒業し、同校の教官になった。それ以前、視覚障害者のための印刷は、図画盤というざらざらした板に紙を乗せ、先のとがった物で左右が逆の文字を書いていたが、この方式は、視覚障害者自身上手に書くことは非常に難しかった。その後、楽譜や数式の書き方も定めた。これが世界中で使われる点字となった。
ブライユは1852年、肺結核のため43歳で没した。彼の遺体はクプヴレ村からパリに運ばれ、パンテオンに埋葬された。
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なんと!彼が点字の原理を発明したのはたった十五歳の時だったのである。
今度パンテオンに行ったら必ず探してみようと思う。