マドリッドよりヘルシンキ経由で帰国便へ搭乗の日。
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昨夜、マヨール広場を出たところでこの写真のような光景に出会った。
大きな四角い台をたくさんの男たちが担いでいる。
彼らはゆっくりゆっくり歩調をあわせて向きを変え、移動してゆく。
ぴんっときた。
これは(今年は)3月末からはじまるセマナサンタ=聖週間の時に使う神輿の練習をしているのだ。
この台の上に乗せられるのは、各地区の教会に収められている聖人たちの像。いつもはお堂の中にあるのだが、聖週間の時には飾り立てられて、その町の大聖堂へ向かい行進する。
傾いて倒れたりしたら一大事だから、ゆっくりゆっくり動かさなくてはならない。
台の下に入っている人々は、本番になると台座を覆う布の下に隠れてしまい、目が見えなくなる。周囲で誘導する人との連携がとても重要となる。