カイロ最終日。
18時のフライトまでにコプト(原始キリスト教会)地区をまわる。
※コプト教についてはHPの「Search」から検索してみてください。
バスを降りてすぐに、ご覧のようなバリケードと検問に出くわした。
エジプトはイスラム教を国教としているが、キリスト教徒も10%いる。長い歴史の中で血を流しあってきたが、それは今でも続いている。
今回我々が日本を出発する前日にも地方の教会前で乱射事件があった。
http://www.asahi.com/international/update/0108/TKY201001080004.htmlこういう事はハッキリ言ってこれからも何度となく起こる。それに対するささやかな抑止力としてこういったキリスト教地区全体をガードするセキュリティ・ラインが引かれているが、それで100%の安全はありえない。
「エジプトは安全ですか?」と訊かれて、こういう光景が日常のカイロにあることを見ている自分には「絶対大丈夫です」とは言えない。 誰でも何処にいても、事件に巻き込まれるリスクは、ある。
しかし、逆説的だが、こういう世界が存在する事をちゃんと知る事もまた旅する事の大きな成果なのだ。
宗教対立と呼べるものが皆無な日本は、なんと幸せな国だろう。