ブダペストのマリオットホテル。
帰国日の朝、どんより曇ったドナウ川に雨が降っていた。
少しゆっくりして11時から希望者の方と国立美術館へ行くことにする。英雄広場まで、世界遺産になっているヨーロッパ大陸最初の地下鉄を使って一本。
地下鉄料金は一回300フォリント=約150円。十回の回数券で2700フォリント。
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国立美術館にはこの写真のような垂れ幕がかかっていた。
「え?ダ・ビンチの『白テンを抱く貴婦人』が来てるの?横浜へいつぞや来ていたけれど・・・そんな分けないよね。ポーランドのクラクフにある筈よね。
特別展は「ボッティチェリからティッチアーノ」をやっているらしい。ジョルジョーネ?ベッリーニ?ボッティチェリ?ほんとうにこれら垂れ幕の作品が一堂に会しているのならすごい展覧会だ。
どうしよう・・・まよったけれど、結局常設展示だけをゆっくり見ることにした。
「特別展」に興味はあったけれど、ここで見られたものが来年もここにあるわけではない。
それよりは常設展示の内容をしっかり記憶しておく方が後々役に立つと考えたのである。
結果的にそれでよかったのかと思っている。
特別展示に実際入られた方に訊くと、ダ・ヴィンチの「白テンを抱く貴婦人」も出展されており、ほかにも数々の名品が実際あったそうだ。
入場料が2700フォリント=約1350円(現地の給与水準を考えると倍の感覚)もするにもかかわらず大混雑。行列がぜんぜん前に動かなかったそうである。
※しかし係員が「少しずつ前にお進みください」などという事はなかったそうだ。それで良い。絵画をパンダのように見せてはいけない。
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午後2時半にホテルを出発しブダペスト空港へ。
マリブ・ハンガリー航空はフランクフルト空港第二ターミナル到着。約一時間の乗り継ぎで第一ターミナルから出発の全日空便へ。
乗り継げるかどうか心配していたが、フランクフルトに到着すると全日空の誘導係員が待っていてくれた。さすが、日本系航空会社である。