ザルツブルグを出発し11時メルク修道院に到着。
内部見学の後昼食。
道の混雑もなくウィーンのホテルに15時過ぎ到着。
17時、再び出発し閉館後のシェーンブルン宮殿を貸切状態で見学。宮殿内のレストランで夕食。
20時半から宮殿に隣接するオランジェリーでのコンサート。
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今年二度目のメルク修道院内部見学となった。
前回五月と同じ展示物を見ていたはずなのに説明内容は違う。これがおもしろい。マニュアルどおりの説明ではないという事である。
今回はじめて説明してもらった祭壇に、メルク修道院が秘蔵する十字架にまつわる奇跡が描かれていた。
十字架の帰属をめぐりウィーンとメルクとが争った事があった。
決着はなかなかつかず、ウィーン側が「それでは神の御心にきめていただきましょう」と言い出し、「神=自然」ということで、ドナウ川に十字架を浮かべることになった。
ドナウ川は上流のメルクから下流のウィーンへ流れているのだから、これはウィーンの策略である。
十字架はいったん下流ウィーンへ流れ出したが、やがてメルクに戻ってきてしまったという事である。
この絵は流れに逆らって戻ってきた十字架を驚きの目で見下ろしている人々。左に小さく十字架が描かれている。